編集後記

   ようやく編集も終わりました。みなさんの手元に届くのが遅くなったのはひとえに私の責任です。みなさまには深いお詫びをいたします。しかし、その分良いものができたと思っています。

   内容は「未来」を見据えて作ったつもりです。特研、院進学、就職。物理学科では博士まで進むつもりの方がたくさんいると思いますし、大学を卒業してすぐ就職する方もいると思います。それらを包括しようとかなり欲張った面もあります。

   研究室紹介は頂いた原稿をなるべく手を加えずに載せてあります。研究室への質問も色々こだわって作りました。楽しんでもらえると思います。

   学生アンケートは一読、面白いと思います。意外な結果もいくつかありました。

   インタビューはかなりきわどい質問も飛び出て先生も困られたと思いますが、一歩踏み込んだ内容になっていて誰が読んでも楽しめると思います。また先生の普段見えない素顔も感じられると思います。3人が3人とも湯川・朝永両先生の名を挙げたのもなかなか興味深いところです。かなり手を入れてしまったのでその時の臨場感をあまり感じてもらえないかもしれないのが残念です。テープにとってあるので連絡を頂ければ、実費程度でお譲りします。また、文字ばかりになってしまったのも少し残念ですが、内容はかなり充実しているので容赦ください。

   「優美にすることは靴屋と仕立屋の仕事にしておけ」(Ludwig Boltzmann)とは言うもののパンフレットではそういうわけにもいかず、見栄えと内容の双方を追いかけることになってしまい、パンフレット係のみんなには有形無形の負担を様々な形で強いてしまいました。私のわがままにつきあってくれたパンフレット係のみんなに今はただ感謝の気持ちしかありません。いつも積極的に良い意見を出して動いてくれた岩下氏。ぎりぎりまでインタビュー起こしをしてくれた津村氏。きっちり堅い仕事をしてくれた永末氏。さりげなくきちんと役割を果たしてくれた塚本氏。すばらしい表紙を描いてくれた森氏。アンケート集めに尽力してくれた柴崎氏。なんだかんだ言いながらハイセンスなアンケート原稿を書いてくれた古賀氏。本当にありがとう。

   それから影でいつも支えてくれた実行委員長の江上氏、大城氏。江上氏には「はじめに」も書いていただきました。「参考URL」も彼らの手によるものです。そして胡乱な私にいつも鋭い指摘をくれた大久保氏。スマートな「日程表」は彼の手によるものです。また快くお金を集め払ってくれた会計の城野氏、末吉氏。

   長時間に渡るインタビューに快く答えてくださった柏助教授、野呂教授、上村教授。特に上村教授にはお忙しい中、2度に渡って計3時間半もの時間を割いていただきました。

   また原稿をくださった各研究室の方々。様々な形で叱咤激励してくださった方々。印刷所の方々。

   それらすべての方が居なければこのパンフレットは人目に触れることは無かったでしょう。本当にありがとうございました。

   今もインタビューの時の物理を語る先生の目の輝きが、その時の静かな胸の震えが私を捉えて離しません。

   今はただ、多くの人がこのパンフレットを楽しんでくれることを祈るのみです。

2001年12月1日
ニュートン祭パンフレット編纂委員
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